ジャニス工業 2010年版 トイレ廻りの主要なメーカー
住まいのトイレ設備機器メーカーであるジャニス工業の特徴を紹介しましょう。
ジャニス工業は陶器メーカーの特徴を生かして、トイレで使用される設備機器を一通りラインアップしています。
便器では、タンク式のトイレが豊富にラインナップしています。
上級の製品は男性が小を足しやすいフロントスリム形状、全周フチなし形状やサイクロン洗浄やGコート採用で、汚れにくく掃除しやすい点が特徴です。
便ふたオート開閉とオート洗浄の便座もあり、超節水6L(基本設定は7L)など、最新トレンドもかなり取り入れているのです。
オート脱臭や銀イオン水でノズルを洗浄する銀イオンノズルクリーニング、タイマー節電などの機能もあります。
タンクを低くしたデザインと相まって、他社とはかなり異なる個性的な便器といえそうです。
一般の便器は節水8Lやネオボルテックス式洗浄、Gコートなどの特徴があります。
ただ節水性能が8Lなので、現在他のメーカーがほとんど全ての便器で6L以下を実現している点を考慮すると、大きな弱点といえそうです。
手洗いについては、大きな製品となるので、広いトイレのスペースも必要となります。
コンパクトな製品はひとつだけですが若干高めで、ローコストの便器とは組み合わせにくくなってしまいます。
デザインは個性的となっているので、トイレのデザイン次第では面白い選択肢に入ってくるかもしれません。
ジャニス工業はペーパーホルダーやタオル掛けも、少ないながらラインナップしています。
ただ結構高額な製品が主なので、かなり微妙なポジションです。
デザインは面白いので、これもトイレのデザイン次第では面白い選択肢に入りそうです。
ジャニス工業は、強力なライバルの中で、個性を何処まで発揮できるかが大きなポイントとなりそうです。
ローコストな製品は他社と比較すると弱いので、中級クラスの個性的なデザインを生かすことが、ジャニス工業の製品を選ぶ際の基本となるのです。
2010年3月作成