ソーラーフロンティア 2010年版 太陽利用設備の主要なメーカー
太陽利用設備のメーカーであるソーラーフロンティアは、太陽光発電設備を作っています。
聞きなれない名前ですが、昭和シェル系列のメーカーです。
ソーラーフロンティアの太陽光発電は、CISと呼ばれる 銅・インジウム・セレンを原料とした太陽電池の採用がポイントです。
希少金属を使うというネックはあるものの、製造時の消費エネルギーや排出CO2が少なく、省エネルギー生産が可能な太陽電池です。
CIS発電パネルの変換効率は、シリコン系の発電パネルと比較すると低くなります。
しかしパネルの価格が安いので、発電量に対する設置費用で考えると他社と同等レベルになります。
さらに赤外線(夕日)や紫外線でも発電できるので、有効な発電量が大きくなるという利点もあるのです。
またパネルの一部が日陰になっても、発電量が下がりにくいという特徴もあります。
シリコン系の発電パネルは一部分が日陰になると、その発電ブロック全ての発電量が下がってしまいます。
しかしCIS発電パネルは一部分が日陰になっても、他の部分が影響を受けにくいという特徴があるので、効果的に発電できるのです。
CIS発電パネルのタイプは据え置き型のみで、形状も一般的です。
傾斜屋根用と陸屋根用のパネルがラインアップしています。
広い設置面積を確保出来ないと、発電量が少なくなる可能性もあります。
発電した電気を家庭用電源に変換するパワーコンディショナは、標準的なサイズです。
変換効率は94.5パーセントと、平均的な効率を確保しています。
発電量が分かるカラーモニターも、オプションで用意されています。
コンパクトなワイヤレスで、どこにでも設置できるところが特徴です。
比較的安価な表示ユニットもありますが、こちらは表示がシンプルで壁などに固定するタイプとなります。
ソーラーフロンティアの太陽光発電は、独自のCIS発電パネル素材が最大のポイントです。
面積あたりの発電量は少なめですが、設置費用が比較的安価なので、トータルでの発電効果は高くなる可能性もあります。
屋根面積が広い住まいなら、発電量と設置コストを比べると、効果が高くなる可能性を秘めた太陽光発電システムなのです。
2010年4月作成