アモルファスシリコン 太陽光発電パネル（太陽電池モジュール）の種類
アモルファスシリコンと呼ばれる太陽電池を採用した太陽光発電パネル（太陽電池モジュール）は、コストの安さが一番の特徴です。
生産の際に使用するシリコンの量も少なく、作りやすい太陽光発電パネルでもあります。
アモルファスシリコンの太陽光発電パネル（太陽電池モジュール）は、非常に薄く作りやすいアモルファスシリコンを利用しているところがポイントです。
作る際に必要なシリコン原料が少なくて済み、生産時のエネルギーも少ないのでエコロジーとなります。
また生産価格も安くなるので、発電パネルの価格もかなり安価となります。
アモルファスシリコンの太陽光発電パネル（太陽電池モジュール）は、太陽の光の中でも赤い光を発電に利用するので、見た目にも赤っぽく見えます。
朝夕など日光が赤っぽくなる時間帯でもしっかり発電してくれるので、結晶シリコンの太陽電池より幅広い範囲で発電することが可能となるのです。
また結晶シリコンよりも、高温時に発電量が落ちにくいという特徴もあります。
アモルファスシリコンの太陽光発電パネル（太陽電池モジュール）の弱点は、発電の効率が日光のエネルギーの１０パーセント以下程度と、かなり低い点です。
技術革新や複層化などにより発電効率が１０パーセントを超えるタイプも製品化されていますが、効率が高い結晶シリコンタイプの太陽電池モジュールの発電効率には及びません。
その為に同じ発電量を確保する為に、より多くの太陽電池パネルの面積が必要となり、屋根面が狭い住宅では利用しにくくなってしまいます。
パネル１枚が安価でも より枚数が必要となるので、トータルの設置費用で見ると結晶シリコン発電パネルとの差が少なくなってしまいます。
またアモルファスシリコンの太陽光発電パネル（太陽電池モジュール）は、太陽光で劣化してしまうという大きな欠点もあります。
劣化してしまうと発電効率が落ちるので、続けて発電を行うには太陽電池モジュール自体の交換が必要となるのです。
現在では１０年保証の製品が多く、保証が切れる頃には発電効率がかなり落ちていることも予想されます。
アモルファスシリコンの太陽光発電パネル（太陽電池モジュール）の特徴は、比較的安価で作ることが出来、作る際にかかるエネルギーが少なくて済むところです。
作る際のエコロジーの面から見れば、最適な太陽電池ともいえます。
また朝夕の光でも発電しやすく、１年間の発電量で考えると有利な面もあります。
しかし発電効率が良くないので広い設置面積が必要な点と、日陰に弱いという弱点もあります。
さらに寿命が短いという、最大の欠点があります。
そこでアモルファスシリコンの太陽光発電パネル（太陽電池モジュール）を使った太陽光発電システムは、発電パネルの定期的な交換が欠かせません。
アモルファスシリコンは、住宅の屋根に設置する製品としては寿命が短いという大きな弱点を持つ発電パネルなのです。
２０１２年２月作成
