浴室などとのつながり 洗面所の設備
洗面所は、たいていの場合、浴室とつながっています。
また家事室やキッチンなどとつながっていることもあります。
そこで、他の部屋とつながり方も重要となるのです。
浴室と洗面所のつながりについては、扉や湿気がポイントとなります。
換気の経路となることも多いので、通気性の確保も必要です。
最近では壁を薄く透明にすることもあります。
浴室に出入する扉は、幅の広さと開き勝手がポイントです。
扉が折戸の場合、折りたたんだ時に残る部分が大きく、出入する際に有効な幅がかなり狭くなります。
そこで幅が広めの扉を選ぶ必要があるのです。
引き戸や開き戸の場合でも出入できる部分の幅は、扉の大きさより若干小さくなります。
出入の為に広い開口が必要なら、3枚扉で2/3の幅を開けることが可能な扉もあるので、これを採用しましょう。
浴室の湿気が洗面所に影響を与えることがあります。
洗面所の湿度が高くなると、ビニールクロスが剥がれたり、結露の原因となることもあります。
そんなトラブルを防ぐ為には、浴室の湿気を洗面所に入れないことが大切です。
お湯を入れるときから浴室の換気扇のスイッチを入れて、お湯を抜くか お湯が冷めるまでの間は換気扇を回すようにしましょう。
浴室の換気扇を止めると、浴室の湿気が洗面所に入りやすくなります。
そこで水の蒸発が盛んなお湯が温かい間は、ずっと換気扇を回しておくことが大切なのです。
冬の寒い時期は入浴中だけ換気扇を止めて、入浴後に長時間換気したり、入れ替わりの間だけでも換気扇を回すなどして、洗面所に漏れる湿気を最小限に抑えましょう。
最近では、洗面所と浴室をガラスで仕切ることも流行しています。
薄いガラスを使えば、壁厚の分だけ室内を広く使えるという利点と、浴室の明るさを洗面所まで取り込むことが出来るという特徴があります。
トイレと一体とすることも多くなります。
一見きれいで目立つ作りとなりますが、弱点も沢山あります。
ガラスをきれいに保たないと、汚れが非常に目立ちます。
また浴室の湿気が洗面所側に漏れやすいので、タオルやトイレットペーパーなどが湿った感じとなることが多くなります。
入浴中に洗面所やトイレを使う際に気になってしまう、という点も弱点となります。
ブラインドなどで視線は遮られますが、湿気や臭いは漏れてしまうのです。
ガラスの仕切り壁は、そんな弱点を知った上で採用することが大切なのです。
では、他の部屋とのつながりを考えてみましょう。