24時間換気とは 換気について
建築基準法によって、住まいの居室は24時間換気を行うことが義務付けられています。
換気量としては、通常、部屋の空気を1時間に0.5回入れ替えることが必要です。
つまり2時間に一回は、部屋の空気全てを入れ替えることが必要なのです。
換気が必要となったのは、住まいが気密化したために隙間風から自然換気を取れなくなったことが主な原因です。
さらにビニールクロスなどの建材に含まれる、ホルムアルデヒドなどの化学物質が増えたので、それを室外に排出することも目的でした。
しかし最近では対策が進んでいるので、問題になることが減ってきています。
換気扇を24時間連続運転することになるので、換気設備の選択は大切です。
出来るだけ効率の高い換気扇や熱交換型の換気扇の利用が、電気代の節約には効果的です。
また寒い冬の期間は24時間換気は止めてもいいことになっていますが、住まいに人がいるときには換気扇を動かしておくべきです。
24時間換気の基準とは別に、人の呼吸から発生する二酸化炭素CO2を室外に排出する為には、一人に対して1時間当たり30m3の換気量が必要です。
ですから、住まいに人がいるときには24時間換気を行うべきなのです。
人が集まった部屋では24時間換気の換気量では不足してしまうことになるので、換気を多めに取る必要があります。
24時間換気は、隙間が多い昔ながらの住宅では、ほとんど必要ありません。
自然に通風が取れるために、換気扇を取り付ける必要が無いのです。
しかし法的には隙間の大きさを計算して、一定量の隙間があることを確認する必要があります。
さらに冬の寒さ対策として、隙間を塞げる作りとしておくことがポイントでしょう。