浴槽 浴室の設備
浴槽は浴室には欠かせない設備です。
ユニットバスの場合はサイズを決めれば、浴槽も決まります。
しかしシステムバスの場合は浴槽が選べることもあり、在来工法では自由な浴槽選びがポイントとなるのです。
浴槽には和洋折衷・洋風・和風の3種類があります。
現在の主流は和洋折衷のタイプです。
洋風の浴槽は、お湯を浅く広くいれることで、寝そべった体形で入浴します。
リラックスした形での入浴ができますが、浴槽のサイズなどが合わないと浴槽から出にくくなることもあります。
全身浴に向いた形で、必要なお湯の量も少なめで済みます。
和風の浴槽は、お湯を深く狭く入れることで、ひざを抱えるような形で入浴します。
お湯の量を調整すれば、全身浴から半身浴まで幅広く対応できます。
狭さを感じるので、最近は使用されることが少なくなりました。
和洋折衷の浴槽は、和風と洋風の中間的な形となり、上半身を起こしてひざを伸ばすような形で入浴します。
お湯の量を調整すれば、全身浴から半身浴まで幅広く対応できます。
適度な高さがあるので、体の姿勢を保ちやすく、入浴中のお肌の手入れなども行いやすいサイズとなります。
和洋折衷の浴槽は使いやすいので、現在の浴槽の主流となっています。
ただ全身浴をする際に必要なお湯の量が増えてしまうところが弱点ともいえます。
浴槽は最近はワンプッシュで排水できる浴槽が増えています。
チェーン付のゴム栓がなくなるので、浴槽がすっきりして、入りやすくなります。
浴槽選びは、形やサイズと共に、縁の形状とグリップがポイントです。
大きな浴槽の場合、グリップがないと浴槽の中で姿勢が崩れて、危険となる場合もあります。
それを防ぐ為に、大きな浴槽にはグリップが付いていることが多いのです。
浴槽の縁は、掴みやすいことが大切です。
浴槽から出る際に縁を掴むことも多いので、掴みやすければ出やすさにつながります。
また、縁の部分に腰掛けるスペースがある場合もあります。
玄関の腰掛同様に、浴槽に出入りする際に便利なので、バリアフリーに効果的があるのです。
浴槽はシンプルなようで、意外に選ぶことが難しい設備機器です。
カタログの写真や大きさの数字だけでは分からない場合も多いので、モデルルームに出かけて、実際に見て触って確かめることがお勧めです。