太陽光と窓と照明 明かりの概要や特徴
住まいの明かりを考える場合、照明機器だけでなく、窓からの明かりも重要となります。
夜は照明の明かりだけで生活するので考えやすいのですが、照明機器より明るい太陽からの光が入ってくると、意外な影響を感じることがあるのです。
太陽の光が窓から入ってくると、明るすぎてまぶしさを感じることもあります。
照明で言うグレアの状態なので、気になる場合はカーテンなどで遮ることになります。
特にテレビを見る場合は、色が薄くなって見にくくなることも多いものです。
部屋の一部が太陽からの光で照らされていると、他の部分を暗く感じてしまうこともあります。
照明機器からの光より遥かに強いので、照明を点けても暗さを感じたりしてしまいます。
計画的な照明として考えると、太陽からの光は難しいものがあります。
しかし上手く使うことが出来れば、より快適な暮らしを演出してくれることもあるのです。
リビングなどで、一日の太陽の動きにより部屋に入ってくる光が変わっていく様を感じることは、なんともいえない感動があります。
影の形などについても意外な発見があったりして、室内に居ながらにして自然を感じることが出来るのです。
そんな太陽からの光を楽しむ窓としては、高い位置にある小窓が効果的です。
時間による光の変化が大きくなるので、光を楽しむには最適なのです。
南の窓なら昼間の明かりが動き、東や西の窓なら朝日や夕日といった光の色の変化も楽しめます。
まぶしさを感じる場合もあるので、ブラインドなどを設置して、光を遮ることが出来ることが重要です。
太陽からの安定した光を得るには、北面の窓が効果的です。
直接日射が入り込まずに、反射した比較的安定した明るさの光が得られるので、書斎などには北面の窓が有効なのです。
太陽光から安定した明かりが得られれば、照明をつける時間を減らすことが出来るので、電気代も節約できます。
太陽からの光は、使い方次第で効果的にも邪魔にもなってしまいます。
窓の大きさや位置を適切に配置することで、照明の助けになったり、暮らしに驚きや変化を与えることも可能です。
太陽光を上手く使いこなすことも、照明計画の中では大切なポイントとなるのです。