インバータ 照明の最新トレンドいろいろ
照明機器のトレンドであるインバータは、既に最新トレンドとはいえないほど普及しています。
しかしいろいろなメリットがあるので、ここで紹介しましょう。
インバータは、交流電流を高周波の電流に変換することで、蛍光灯を効率よく光らせる回路のことです。
従来の蛍光灯と同じ明るさでも、使う電気を減らせるので、省エネルギーに貢献します。
使用する地域(50Hzと60Hz)による違いがなく、日本全国で使用できるので引越しの際にも安心です。
スイッチを入れるとすぐに点灯するところも、大きな利点です。
LEDには及びませんが、ほとんど瞬時に点灯するので、イライラしません。
調光が可能です。
2本使う照明の場合は、片方だけを照らすことが出来ませんが、半分くらいの明かりに調光が可能です。
照明機器によっては10段階程度の調光も可能です。
光のちらつきがなくなり、ジーという雑音もなくなるという利点があります。
従来の蛍光灯の ちらつきや雑音を解消できるので、より快適な明かりとなります。
照明機器が軽量になる点も利点です。
インバータの回路は軽量コンパクトなので、機器が軽くなります。
自分で照明機器を取り付けたりする際には、従来より軽くなるので楽です。
とはいえ、デメリットも若干あります。
照明機器の価格が若干高くなります。
節電効果を考え、長い目で見ればインバータが有利なのですが、機器の購入だけで考えると価格がアップしてしまいます。
また複数の蛍光ランプを使用する照明機器では、ひとつのランプが切れるとまったく点灯しなくなります。
応急処置として、残ったランプだけを光らせることが出来ないのです。
高周波を発生するので、AMラジオなどに雑音が入ることがあります。
照明から離せば通常は問題なくなりますが、弱点のひとつといえるでしょう。
若干のデメリットがあるとはいえ、トータルで考えるとインバータ式の蛍光灯は非常に効果が高いといえるでしょう。
最近は照明機器のコストでも、通常の安定器を使用する蛍光灯照明との差が少なくなっています。
省エネルギーやメリットを考えれば、今後の照明機器はインバータ式の蛍光灯とLEDの二つがメインとなるのです。
2010年3月作成