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床暖房

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床暖房  冷暖房・空調設備

住まいの暖房を行う床暖房には、どんな特徴があるのか紹介しましょう。
床暖房は床を暖めることで暖房効果を得る、快適な輻射式の暖房方式です。
最近は種類が増えて、様々な床暖房方式があるので、あなたの住まいや生活パターンに合わせた方式を選ぶことが大切です。

床暖房は、まず、電気で発熱するタイプと温水を使うタイプに分けられます。
電気で発熱するタイプは設置やメンテナンスは簡単ですが、暖房費が高くなりがちです。
温水を利用するタイプは熱源次第で効率を上げることが出来ますが、水漏れの恐れがあり、定期的なチェックが欠かせません。
床パネルの設置費用はどちらの方式も同じくらいの費用で、エアコンと比べるとかなり高額となります。

電気で発熱する床暖房は、発熱部分が薄く床を普通に作れる点が特徴です。
電気が流れる部分をつなぐだけで工事が済むので、工事も簡単です。
発熱の方式が幾つかあります。

温度をコントロールしやすい電熱線を利用する床暖房は、床暖房の上に物を置くと、加熱しやすいという弱点があります。

電気式の床暖房で最近の主流は、PTCヒーターやカーボンヒーターのように自動で温度を調整する床暖房です。
暖かくなると電気が流れにくくなり、発熱が抑えられます。
上に物を置いても、その部分だけ温度が上がることが少なく安全です。
PTCヒーターは温度をコントロールする点で有利となり、カーボンヒーターは耐久性の面で有利となります。

電気式の床暖房には、蓄熱するタイプもあります。
深夜電力を利用して暖かさを蓄え、床の暖かさをキープする方式です。
光熱費が安い深夜電力を利用するので、暖房費を節約出来るのが大きなポイントですが、一番必要な夕方から夜にかけての時間帯に温度が下がってしまうことも多くなります。
午前中の暖かさが重要な生活をしていれば効果が高いのですが、普通の時間帯の生活では効率が悪くなることも十分考えられます。

温水を使う床暖房は、お湯を作る機種が非常に豊富です。
通常は電気・ガス・石油の給湯器を利用します。
太陽熱温水器を組み合わせることもあります。
エコキュートやエコウィルなど、効率が高い給湯器も利用され、設置費用はかかりますが、光熱費を減らすことが出来ます。

温水式の床暖房は、給湯器の熱効率が暖房費に大きな影響を与えます。
エコキュートやエコウィルやエネファームなど、効率が高い給湯機器を使えば、光熱費を減らすことが可能です。
太陽熱温水器やソーラーシステムを併用して、光熱費を減らす場合もあります。
しかし機器の設置費用が高くなる点には注意が必要でしょう。
またお湯が必要な冬の時期に床暖房も必要となるので、お湯を溜める容量が大きな製品が必要となり、コストも高目となります。
夏の時期には、無駄となるお湯が多くなる可能性もあるのです。

床暖房は床を暖めることで暖房を行う、輻射熱式の暖房です。
冷たくなりがちな床を温めるので、非常に快適な暖房となります。
しかし寒い日には、床暖房だけでは暖房効果が足りないこともあります。
そこで補助的な暖房を用意しておくことも必要となるのです。

床暖房は、暖かくなるまでに時間がかかります。
床板やタイルや石などの床材を暖める必要があるので、どうしても時間がかかってしまうのです。
節約の為には、タイマーの活用が欠かせません。

タイルや石の方が床暖房の効果は分かりやすくなります。
木材は熱を伝えにくい為に、床暖房を実感しにくい材料ともいえるのです。
タイルや石は熱を伝えやすく、さらに石には保温効果もあるので、床暖房を実感しやすいのです。
座って動きが少ない場所なら床板が快適で、立っている場所ではタイルや石が有利といえるでしょう。

床暖房は、快適さポイントの暖房方式です。
快適な輻射熱を利用する上に、床が暖かく、その暖かさが上昇するという頭寒足熱で暖房の理にかなった方法となります。

その反面、温まるのに時間がかかる点が弱点となります。
物(床)を温める必要があるので、空気を温めるよりは時間がかかってしまいます。
また光熱費の面でも、かなり不利となります。

長時間同じ姿勢でいると、低温やけどの可能性がある点にも注意が必要です。
乳児や老人などがいる住まいでは、特に注意が必要となります。

床暖房にかかる暖房費を抑える為には、効率の高い給湯器と温水式床暖房の組みあわせがお勧めです。
使いやすさや設置しやすさなどを重視する場合は、電気式の自動で温度を調整するタイプの床暖房がお勧めです。
あなたの好みや生活に合わせて、上手に床暖房を選びましょう。

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