照明の明るさと色温度 明かりの概要や特徴
住まいで使用する照明は、明るさが一番のポイントです。
さらに、色温度と呼ばれる光の色味と兼ね合わせて考えることで、部屋の印象や雰囲気をコントロールすることが出来るのです。
部屋に設置する照明機器は、明るさを確保することが基本です。
夜の暗さを解消したり、昼でも室内の明るさの不足を補う為に使われます。
そこで照明選びは、明るさが一番のポイントとなるのです。
照明機器を選ぶ際は、通常、機器の明るさに応じて標準的な部屋の広さが掲載されているので、それを参考にしましょう。
通常は合計60Wの蛍光灯を6畳の部屋で使用するのが目安です。
8畳の部屋では80W程度、10畳の部屋では100W程度となります。
白熱電球では、1畳で40W、2畳で60Wくらい必要です。
天井が高い部屋などで、照明機器が通常より高い位置になる場合は、実際の部屋の大きさより広い部屋を照らせる照明機器を選ぶことがポイントです。
照明が遠くなるので、その分明るめの照明を選ぶことで明るさを確保するのです。
部屋の壁の色が濃い場合も同様に、明るめの照明を選びましょう。
白い壁は光を反射して部屋全体が明るくなりますが、濃い色の壁は光を反射しにくいので、照明自体を明るめとすることで部屋の明るさを確保するのです。
部屋の明るさは、用途や目的によっても変わります。
活動的な部屋では明るめに、落ち着きたい部屋では暗めにするのがポイントです。
これに光の色味を加えると、より部屋のイメージに適した照明となります。
色味は色温度としても表現されます。
色温度とはランプの光の色を温度(ケルビン・K)で表現したもので、色温度が高ければ青っぽい光、色温度が低ければ赤っぽい光(黄色っぽい光)となります。
昼光色は6500K、昼白色は5000K、電球色は3000K程度です。
ちなみに太陽光は真昼のぎらぎらした光で6500K程度、普通の昼間は5500K前後、夕日で2000K程度となります。
活動的な部屋では、明るめの昼光色がお勧めの照明です。
落ち着きたい部屋では、暗めの電球色がぴったりです。
普通の部屋では、標準的な明るさで昼白色の照明が基本です。
照明機器は、明るさと色味の両方を考えることが大切です。
部屋の用途や欲しい雰囲気にあわせて明るさや色味を選べば、より快適な明かりとなるのです。